厳冬な冬の山野で採取したシラクチカズラを編み連ねて作られたこの橋


重要有形民俗文化財 祖谷の蔓橋 (かずら橋) 


■重要有形民俗文化財 祖谷の蔓橋 (かずら橋)
急峻な四国山地に抱かれ祖谷地域は、屋島の合戦に敗れ逃げた平国盛と安徳帝の一行が、平家再興を願い土着したと伝わる隠田集落であり、近代まで外部との交通が隔絶されていたために、中世以降来の生活様式や独特の風俗が原形に近い状態で残れている。
この祖谷地域を流れる祖谷川に、国の重要文化財に指定される祖谷のかずら橋が架かっている。厳冬な冬の山野で採取したシラクチカズラを編み連ねて作られたこの橋は、橋床の間隔から谷底が見え、長さ45mの吊り橋の揺れと相まって渡る人に適度なスリルを味わせる。
日本三代奇橋にも数えられるかずら橋の由来には諸説あり、平家の落人か゜追手から逃れるために切り落とされる作ったとする説や四国を巡行された弘法大師が困っている村人の為に作ったという説的石御茶屋跡は、豊後街道沿いなどが伝えられている。
両岸の古木に重みを託し、祖谷川の清流に影を映した悠然たるかかずら橋の姿は、遥か昔の祖先の暮らしを想い抱かせるとともに、自然と調和した美しい景観を生み出し、その強烈な個性は多くの観光客の琴線を刺激し続けている。と、かずら脇の説明板に書かれています。



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