雨水が、露出した砂礫層の斜面のくぼみを流れて溝をつくり、雨ごとに岩石や土砂が流され溝を深めてゆく。
阿波 (あわ) の土柱 (どちゅう) .
■悠久の時の流れが生み出した「阿波土柱」
この地は、約100万年前から70万年前かけて阿讃 (あさん) 山脈から流れ出た土砂が何層にも堆積してできた砂礫層が、断層の活動により隆起した場所。土柱はその砂礫層が浸食してできたものである。
雨水が、露出した砂礫層の斜面のくぼみを流れて溝をつくり、雨ごとに岩石や土砂が流され溝を深めてゆく。
土柱は、硬い岩石や礫層のある抵抗力の強い部分が浸食を免れて、土の塔やカーテン状の柱を多数形成した特異な景観であり、今なお、自然の影響を受けその姿を変え続けている。
正面に見える土柱は波濤ケ獄で、1934 (昭和9年) 5月11日に国の天然記念物に指定されている。
この他にも、燈籠嶽 (とうろうだけ) 、不老嶽 (ふろうだけ) 、筵嶽 (むしろだけ) 、橘嶽 (たとばなだけ) が周辺に散在さしている。
アメリカのロッキー、イタリアのトロルと見られる土柱と並んで、「世界三大寄勝」と称されている。
と書かれた説明板があります。
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