■ヒガンバナ 白色 彼岸花は 種子で増えることができない三倍体の植物 中国から伝わった1株の球根から日本全国に株分けして広がったとされています。秋の彼岸(9月)の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れます。このごろは、赤色や黄色の花も見られます。 ■ヒガンバナ 秋の彼岸頃になると赤い花を咲かせるヒガンバナは別名曼珠沙華 (まんじゅしゃげ) といい、人家の近くの田畑の緑や堤防、墓地に生えることから古くに中国から渡来したものが広がったと考えられています。 日本に分布するものはすべて3倍体とされており、種子がうまくできないため地中の鱗茎で繁殖しますが、中国には種子で繁殖する2倍体が分布しています。 鱗茎はアルカロイドを含み有毒で、田畑の近くに植えることで動物の害を防いだといわれています。また、飢饉の時に鱗茎をすりつぶして水にさらし、毒を抜いて食用にすめ救荒植物としての役割もはたしていました。 ごく稀にヒガンバナの群落の中にぽつんと純白の花が咲いていることがありますがこれは突然変異で生まれた非常に珍しいヒガンバナの白花です。皆さんがよく目にし、白花だと思っているものは、花被片が淡から濃クリーム色で時に紅が入るシロバナマンジュシャゲという植物で、ヒガンバナとショウキズイセン (四国・九州・沖縄、中国に分布し黄色い花を咲かせる) の雑種と考えられています。 と書かれた高知県立牧野植物園の説明板があります。
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