染色体の観察による近年の研究結果などから、イソギクとシオギクの雑種起源と推定されている
キイシオギク
■キイシオギク 紀伊潮菊、別名キクノクニシオギク
イソギクとオギクの中間型の形態をもつこと、染色体の観察による近年の研究結果などから、イソギクとシオギクの雑種起源と推定されている。和歌山県から三重県までの紀伊半島の海岸に自生し、分布域も両種の間である。形態および染色体数に個体変異が大きく、このことも雑種起源を裏付けている。総苞外片は線形でシオギク型、葉はへら形でイソギク型、頭花には舌状花はなく、大きさはシオギクとイソギクの中間のサイズなる。キク属に含まれるもので舌状花をもたないイソギク、シオギクや本種などはイワインチン節というグループに分けられ、このグループにはこれら3種のように海岸には生えるものと、イワインチンのように高山帯に生えるものがある。ちなみに舌状花をもつノジギク、リュウキュウノウギクなどは、キク節というグループに分けられている。と書かれた説明板があります。
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