■イソギク 磯菊 静岡県の御前崎から千葉県の犬吠埼までの太平洋側と、伊豆諸島に分布する、海岸の岩場や崖に生え、草丈は30cmくらいになる。葉は倒卵形からやや幅が狭い倒披針形あるいはへら状で、基部に向かってくさび形に細くなっていき、先端は円みのある鋸歯あるいは浅く切れ込むもの、また全縁のものもある。厚みのある葉の表面は緑色で、縁や裏面は毛が密生して白く見える。花は10月から11月、頭花は径5から6mmで、舌状花がない。舌状花がない点や生育形が四国南東部の海岸に自生するシオギに類似するが、両種の形態的な区別点は、イソギクの総苞外片が三角形から卵形になることに対し、シオギクでは細く線形になること、頭花のサイズがイソギクではやや小型であることなどがあげられる。染色体数はイソギクが2n=90の10倍体で、シオギクが2n=72の8倍体と明確に異なっている。イソギクは園芸品種として流通し各地で観賞用に栽培されており、ときに栽培品が逸出し分布域以外の海岸にも野生化しているという。観賞用に栽培するときには野外ーの逃げだしに対する十分な配慮が必要である。と書かれた説明板があります染色体数では。
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