日本に分布するものはすべて3倍体とされており、種子がうまくできないため地中の鱗茎で繁殖しています


牧野植物園に咲くヒガンバナ


■彼岸花とシロバナマンジュシャゲ ヒガンバナ科
秋の彼岸頃になると赤い花を咲かせるヒガンバナは別名曼殊沙華 (まんじゅしゃげ) といい、人家近くの田畑の縁や堤防、墓地に生えることから古くに中国から渡来したものが広がったと考えれています。
日本に分布するものはすべて3倍体とされており、種子がうまくできないため地中の鱗茎で繁殖していますが、中国では種子で繁殖する2倍体が分布します。
燐茎はアルカロイドを含み有毒で、田畑の近くに植えることで動物の害を防いでいたといわれています。また、飢饉の時に燐茎をすりつぶして水にさらし、毒を抜いて食用にする救荒植物としての役割もはたしていました。
ごく稀にヒガンバナの群落の中に非常に珍しいヒガンバナの白花です。皆さんがよく目にし、白花だと思っているものは、花被片が淡〜濃クリーム色で時に紅色が入るしろばなマンジュシャゲという植物で、ヒガンバナとショウキズイセン (四国・九州・沖縄・中国に分布し黄色い花を咲かせる) の雑種と考えられています。
と書かれた説明板があります。


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