世間には拙を守るという人がある。この人が来世に生れ変るときっと木瓜(ぼけ)になる。余も木瓜になりたい。


木瓜 (ボケ)


■木瓜 (ボケ)
夏目漱石が1897年 (明30年) 熊本で英語教師をしていた頃に詠んだ俳句。「拙を守る」とは、目先の利に走らず不器用でも愚直に生きることを意味する。これが、漱石の目指すひとつの生き方。小説「草枕」には、次のような一節もあります。「世間には拙を守るという人がある。この人が来世に生れ変るときっと木瓜(ぼけ)になる。余も木瓜になりたい」と


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