佐賀郡の主な米穀商を株主にして、三省社という銀行類似業が設立


旧三省銀行 佐賀市


■旧三省銀行 佐賀市
明治15年、旧佐賀藩士の柿久栄次を頭取に、佐賀郡の主な米穀商を株主にして、三省社という銀行類似業が設立され、佐賀郡蓮池町(現佐賀市柳町)に本社を置いた。三省社は営業向上とともに普通銀行への転換が要求され、明治18年資本金5万円の株式会社三省銀行となる。その後、米穀思惑売買の投機師とも取引を結ぶようになった、それがいつのまにか投機師専門の金融機関化し、貸付方針が乱れ、貸付資金の大部分が回収不能に近くなった。そのため経営が悪化し、明治26年商法実施直前に解散という形で倒産した。


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