全長445.6mでトンネル状の地隙や地下道のような石組み暗梁等が組み合わさった実に不思議な構造物です。


謎の隧道遺構 「トンカラリン」 (和水町)


■謎の隧道遺構 「トンカラリン」 (和水町)
菊水町(現、和水町)、瀬川の鶯神社近くから始まる遺構は、全長445.6mでトンネル状の地隙や地下道のような石組み暗梁等が組み合わさった実に不思議な構造物です。
昭和50年代に、作家故松本清張氏が現地を調査して、邪馬台国が記された「魏志倭人伝」(三世紀に書かれた中国の歴史書)の一部から、「シャーマニズムに関係した鬼道ではないか」と推論したことで、全国的にその名がしられた。しかし、その後の「排水路節」により、ブームは沈静化に向かった。
再び、トンカラリン論争が蘇ったのは、県北部を襲った平成5年6月の集中豪雨以降です。この時、県北の排水路が甚大な被害を受けたが、トンカラリンには一切の損害が無く、それは大した水が流れなかった事を意味していました。そこで、農業土木の見地から、今一度、詳細な再調査が行われる事になりました。結果として排水路節には、余りにも矛盾が多いことが判明しました。
1 上部台地面積が狭いので、流れ出す雨水量は少なく、谷部に、大規模な排水路を造る必要がない。雨水を取り込みやすいオープンカットの素掘り溝で十分である。
2 今日、トンカラリンを築いた場合、工事費の積算額は、二億円近くになる。これに見合うだけの経済的効果を見いだせない。
3 排水路は、できるだけ直線的に造りが望ましい。しかし、トンカラリンは、実に数多くの湾曲箇所を伴って蛇行を繰り返している。
4 石組の構築物に、災害箇所(地隙)が取り込まれており、不自然である。排水路施設は、この様な造りをしない。
5 地隙に積まれた切り石や、石組み暗梁下部の変化点における角部の整形など、排水路に不自然な飾り箇所がある。面取りされた切り石は常に闇の中にあり、角部には削られて、丸みを帯びている。この様に、トンカラリンは再び、我々に問題を投げかけるのです。皆さんも、是非、この謎解きに挑戦してください。菊水町 このように説明板に書かれています。 (一部、概要部があります。)


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