一宮神社では、毎年1月7日早暁にこの淵において宮司が祝詞を奏し、霊水をくんで持ち帰り、神前に献上し、神饌を調理する。これを「若水取りの神事」と言います。


日本名水百選 「つづら淵」 愛媛県新居浜市



■名水百選 つづら淵(つづらふち) 愛媛県新居浜市
つづら淵は、愛媛県新居浜市若水町に湧く平成の名水百選の湧き水です。 新居浜市教育委員会の設置した説明板には次のように「つづら淵」を説明しています。
史跡 昭和53年4月6日 市指定 平成の名水百選 平成20年6月25日 環境省選定
つづら淵
奈良時代には、新居の庄は東大寺の荘園となり、荘園で作られた米穀を収納する新居の津倉があったとされている。
この辺りの一帯には清水が湧き出る広い深い淵があり、これをつづら淵と呼び、神竜が住むといわれ、干天続きの時には農民が笹ヶ峰を登山し、八合目の日月の神水をくんで持ち帰り、この淵に投入すると雨を恵んでくださると伝えられている。
一宮神社では、毎年1月7日早暁にこの淵において宮司が祝詞を奏し、霊水をくんで持ち帰り、神前に献上し、神饌を調理する。これを「若水取りの神事」といったことからこの辺りの地名を「若水町」と呼ぶようになり、また、「津倉」がなまって「つづら」と呼ぶようになったと言われている。
つづら淵は、若水町周辺の都市化の進展などにより、湧水量の減少やゴミの散乱など、環境の悪化が見られた時期もあったが、地元住民の尽力でかつての姿を取り戻し、昭和5年を最後に途絶えていた「若水取りの神事」も昭和51年に復活し、現在では、新居浜の冬の風物詩として親しまれている。
また、水環境保全の一層の推進を図る事を目的として、地域の生活に溶け込んでいる清澄な水や水環境のなかで、特に、地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行われているものを選定した「平成の名水百選」にも選定された。新居浜市教育委員会 と記されています。


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