■池に浮かぶ円錐の巨木 「ラクウショウ」 産経新聞の山口・九州版の10月上旬ころの記事で初めて九州大学福岡演習林(福岡県篠栗町)の西端にある「篠栗九大の森」に池に浮かぶように見えるという「ラクウンショウ」を知り訪ねて見ました。 ラクウショウは、北アメリカ原産の別名・ヌマスギ。過温地に強く、池のほとりなどの根元が冠水するような場所でも成長するといい、気根と呼ばれる地上に出た根がタケノコのようにきょきにょきと突き出ていて、水没した根元に酸素を供給する役割を担っているといいます。 九州大では生態を研究するたろ昭和52年(1977)に苗から植え、現在、樹高20メートルに成長し原産地では40メートルになることもあるといいます。訪ねた時は秋の終わり、まだまだ青葉が残っていましたが、これから紅葉を迎え、錦の葉となり落葉、そして来年の芽吹き、深緑と姿を変えることでしょう。 九州大学福岡演習林は6年前から市民に開放されているといいます。南口、北口の各門に駐車場整備され、散策路は、木のチップを敷いた、ふあふあの足にやさしい遊歩道です。ラクウショウの幻想的な風景は、南口からは約1.5キロ、北口からは約0.5キロくらいでしょうか。どうぞ、四季折々の幻想的な風景をお楽しみください。
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