■本宮神社 味噌天神宮の由来 説明板は、味噌天神宮を次のように説明しています。 味噌天神宮は、奈良時代の713年(和銅6年)元明天皇の御世に建立されました。 肥後の初代国司、道君首名(みちのさきのおびとな)のとき悪疫が流行して多数の死者が続出し、人々は悩み苦しみました。 そこで国司は疾病平癒祈願のために、現在地に神薬の神として「御祖(みそ)天神」を祭祀されました。まもなく疾病はおさまったと伝えられています。 741年(天平13年)聖武天皇の勅令により諸国に国分寺が置かれました。肥後国分寺は、現在の熊本市出水町に建てられ、寺の僧侶や信徒は朝夕の食事によく味噌を用いました。その味噌倉は現在地(大江本町)の近くにありました。 ある年、多量の味噌が腐敗し、困り果てた僧侶達は「御祖天神」に祈願いたしましたところ、神のお告げに「境内にある小笹を取り味噌桶の中に立てよ」との思い召しであったので、その通りにしてみると不思議にも実に美味な味噌に変わりました。 人々は大喜びし、ますます信仰をかため、日本国中唯一の味噌の神社として「味噌天神」の愛称で、広く全国に伝えられました。 学説では、天神の御衣(みそ)を納めた「御衣天神」であろうとされています。 その後平安時代になってから、学問の神・菅原道真公も祭神として合祀されました。 1945(昭和20年)7月1日、熊本大空襲で戦災に遭い当宮は全焼しましたが、1957年(昭和32年)6月に再建されて今日に至っております。 10月25日が例祭日となっております。 宮総代 と案内板に、書かれています。
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