東後畑の棚田は、山口県北西部向津貝半島の北に位置し日本海を望む景勝地となっています


「全国のため池百選」深田のため池


■「全国のため池百選」深田のため池
東後畑の棚田は、山口県北西部向津貝半島の北に位置して標高200mより下の北西斜面に面積7ヘクタール、210枚の水田が段を成し、日本海を望む景勝地となっている。
海に面した棚田は日本独自のものであり。狭い国土をよく利用しようとした先人達の結晶であるが、この地域には川らしいものが無く、水の確保は古きからの最大の課題であった。
このことは、棚田の背後にある「雨乞山」 (347m) という名の山を背にしており、これに対処するとして大苦の溜池が造られてきた。現在、深田のため池を中心とする油谷地区全体でため池は約2000箇所を数えるものであるが、ここ後畑でも、享保13年 (1728) に430箇所、天保13年 (1842) には、50箇所ものため池があったとと記録に残されている。こうした苦労の歴史を踏まえ、この東後畑棚田については後方の「深田堤」の溜め水を主水源として守られているところである。
向こうのはるか彼方には、2000年以前に稲作文化がもたらされたとされる朝鮮半島や中国大陸があり、この向津貝半島には1250年前に「楊貴妃」が船で辿り着いたという伝説の墓も残っている。海に広がる大陸との夢ロマンに想いを抱き絶景と言われる「棚田の夕日」を眺めれば、また確認された確認している格別の感動を覚えるものであり5月から6月の沖合に「漁火」が加われば、その趣はさらに大きく広がっていくものである。
このように東後畑の棚田は、国民が健康的でゆとりある生活を確保するうえから大きな役割を果たしているとしと、平成11年 (1999) 7月、「日本の棚田百選」に選定されている。旨が書かれた説明板があります。



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