西日本で最初の鉄筋コンクリート造の事務所建築であるとともに、わが国に現存する同種建築としては最古


下関 旧秋田商会ビル 玄関外観


■ 下関 旧秋田商会ビル
旧秋田商会ビル 旧秋田商会ビルは、大正3年(1914)1914)に着工し、翌4年に竣工した鉄筋コンクリート造の建築で、地上三階、地下一階、塔屋付き、屋上に日本庭園と茶室がある。内部は一階を洋室の事務所空間、二階及び三階を格調高い書院造住宅としている。西日本で最初の鉄筋コンクリート造の事務所建築であるとともに、わが国に現存する同種建築としては最古のものである。
豪快な付柱や幾何学模様を応用した柱頭飾り、ドーム型の屋根と円筒形の張出部で構成された塔屋、一階内部の円柱など、実用間もないコンクリート技術を駆使した優れた意匠や、塔屋とともに独特な外観を形成する日本初の屋上庭園。防火壁や鉄製の防火扉、和室の可動式間仕切りなど、随所に見られる独創的な工夫が、この建物の先進性を物語っている。また、幸いにも外観・内部とも後世の改変が最小限で、ほぼ建築当初の姿を保っている。
そのため、この建物はわが国を代表する近代建築として、高い文化的な価値を有するとともに、近代下関の建築文化の先進性を立証するものである。
なお、秋田商会は日露戦争末期の明治38年4月1日の創立、主に木材取引などの商社的な活動と海運業を営み、最盛期には台湾・朝鮮半島・満州にも進出した湾港都市下関を代表する企業であった。創立者の秋田寅之助は、市議会議員や衆議院議員を歴任し、当地の政界や経済界において重きをなした。
彼の斬新的な発想から誕生したユニークな外観と内部構造を持つこの建物は、南部町郵便局、旧英国領事館などと唐戸地区の歴史的な景観を形成するとともに、現在も下関のランドマークとしての役割を果たしている。
と旧秋田ビルの玄関脇の説明板に書かれています。



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