■旧厚狭毛利家萩屋敷長屋厚狭毛利家は、毛利元就の5男元秋を始祖とする毛利氏一門で、厚狭郡厚狭 (現山陽小野田市) に知行地 (8370石余) をもっていたのでこのように呼ばれた。萩の屋敷は萩城大手門の南100mの要地に位置し、面積約15500平方メートルの広大なものであった。棟札によるとこの長屋は、10代元美の時、安政3年 (1856) に建てられたもので、桁行51.4m、梁間5.0mの長大な構造で、現在萩に残っている武家屋敷の中で最も大きい。屋根は入母屋造、本瓦葺、南側は廂構桟瓦葺で、妻飾りは木連格子、南に向かって玄関および濡れ縁ほ設け、障子ほ立てて開放的に作られている。手法の特に目立つものはないが、建築年代がはっきりした貴重な建物である。と書かれた説明板があります。