宇部市、山陽小野田市の水道用水を含む工業用水として、最大4,281立方メートル/Sを供給し、この用水に支障のない範囲で宇部興産が発電を行う。


厚東川ダム 山口県


■厚東川ダム 山口県 2017.06.18
1 流域の状況
厚東川は、山口県の中部を南北に横断する県内有数の大河川であり、その清流は、中国山脈に源を発し途中これと並行する太田川を始め幾多の支川を合して瀬戸内海に注ぐ流路延長約60キロ、流域面積387平方キロの二級河川です。
ダム集水地区内は、宇部市、美祢市にまたがり平地も相当散在しているが、大部分に急峰に乏しい山地だあり大半は植林状態良好で、広葉樹、針葉樹が繁茂している。
河口より17キロメートルの区間は、河床勾配平均1/750とゆるやかでその殆どが河川改修済みである。両岸は平地がよく開け耕地と集落が散在しており本川流末は、工業地帯として発展著しい宇部市、山陽小野田市のほぼ中間を貫流している。
2 ダム建設の目的と事業の経過
厚東川ダム(山口県営厚東川ダ水利事業)は、昭和14年西日本一帯に亘る稀有のかんばつ恒久対策事業として企画し宇部市、山陽小野田市の工業の発達と人口増加に伴う工業用水、上水道の原水を確保し、両市の生産拡充計画に対応するとともに、洪水調整を行なう目的で昭和15年12月総事業費9,000千円、3カ年計画で着工された。
しかし、第2次世界大戦により、資材、労力が不足したため本工事中止を余儀なくされた。戦後に至って、堰堤高EL.28.0−33.0迄の残余水量の利用に発電事業を画策し、これを宇部興産株式会社で再開し、昭和25年3月に完成した。
3 ダム建設による効果
ダム地点の計画洪水量は1,650立方メートル/Sに調整し下流被害を軽減するとともに、利水面では、宇部市、山陽小野田市の水道用水を含む工業用水として、最大4,281立方メートル/Sを供給し、この用水に支障のない範囲で宇部興産が発電を行う。
又、下流用水のため、灌漑期2,768立方メートル/S非灌漑期1,103立方メートル/Sのかんがい用水の補給を行う。
とダム脇の説明板に書かれています。


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