■防府総合用水の円筒分水工 防府市総合用水の歴史 佐波川は「人が死ななければ梅雨が明けない」と言われるほどの暴れ川で、毎年必ず死者を出していましたが、防府総合用水の整備、上流のダムの建設により、死者を出すことはなくなりました。 防府総合用水は、佐波川に架かる4ケ所の堰を統合する計画で、昭和26年から昭和33年までの8年間で施工されました。 この円筒分水工は、6本の水路に分水し、複雑な関係を生じていた地域の水問題解消しました。 円筒分水工とは 野菜や米などを作るためには水が必要です。昔から限られた水を求めて争いが絶えませんでした。このため、悩まされてきた水問題を、その源から抜本的に改め、より正確に分水するために考案された施設が「円筒分水工」です。 円筒分水工は、円筒の中心から水を吹き出させ、円筒の周囲に設けた仕切りの間隔(各地域の耕作面積)によって、公平に水を供給する仕組みとなっています。 また、この円筒分水工の直径は、現存する中で「日本一の規模」を誇ります。
諸元
名称 防府総合用水
完成年度 昭和33年
形式 逆サイホン(全周越流型)
外円径 34.0m(日本一の規模)
内円径 30.0m
受益面積 約1,500ヘクタール(当時の面積)
所有者 防府土地改良区
と書かれた説明板があります。
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