万寿姫は、笛をとりだして静かに吹き始めると笛の音は静寂な谷間に吸い込まれるように消えていった。


平家の泉 山口県 二保


■平家の泉の伝説
800年の昔、下関の壇ノ浦で源氏に敗れた平家の落人は、各地に四散し、その中に平家一門の万寿姫もいた。
姫はわずかな郎党に守られながら二保川を遡り、上げ山の里を過ぎて小径にさしかかると行く手を巨大な岩が見えていた。
岩の傍には湧水が出ており、万寿姫や郎党達はこの湧水を飲むと激しかった戦いの悪夢も徐々に醒めて穏やかな気持ちを取り戻した。
ほどなくして岩に坐した万寿姫は、笛をとりだして静かに吹き始めると笛の音は静寂な谷間に吸い込まれるように消えていった。
この湧水で喉を潤した一行は休息後、徳地の白井の里へと旅立っていったと言われています。と二保むらづくり推進協議会・道の駅「二保の郷」と書かれた説明板があります。



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